マカオで今年4人目の域内デング熱感染者確認
- 2017/8/11 9:24
- 社会・政治
マカオ政府衛生局(SSM)は8月10日夜、今年4人目となるマカオ域内でのデング熱感染者を確認したと発表。市民に対して、予防措置を講じるよう呼び掛けた。
SSMによれば、患者はマカオ半島南部の下環地区に居住するマカオ人男性(27)。8月6日に発熱、体力減退、皮膚及び関節痛の症状が現れたことから、同日に総合病院の鏡湖醫院を受診。8、9日になっても熱が下がらず、10日に再度鏡湖醫院を受診し、同日午後、公衆衛生研究所のPCR検査でデングウイルス2型であることが判明したという。患者は発病前14日以内にマカオ以外への渡航歴がないと話しており、公衆衛生研究所の検査結果も踏まえ、マカオ域内において感染したものと判断した。また、患者の住居は近日3人のデング熱感染者が発生したビルの隣に位置するとのこと。
なお、すでに患者の熱は下がり、容体も安定しており、患者の同居者及び勤務先の同僚らにデング熱特有の症状は出ていないという。SSMでは、患者の住居周辺において蚊の駆除を実施した。
このほか、8月10日に広東省衛生当局からSSMへマカオと関連するデング熱感染者を確認したとの報告があったという。患者は同省珠海市に居住し、マカオへ越境勤務する女性(46)。マカオの勤務地はマカオ半島新口岸地区の羅理基博士大馬路周辺。7月30日に発熱、体力減退、皮膚及び関節痛の症状が現れ、発病前14日間はマカオ及び珠海を往来する生活をしていたとのこと。SSMでは、広東省衛生当局と連携を密にしながら感染場所の特定を進めるとともに、11日にも患者の勤務場所周辺で蚊の駆除を実施する予定。
今年に入って以降、マカオでは4例の域内、5例(上記の広東省衛生当局確認の事案含まず)の輸入性デング熱感染事案が確認されている。
マカオは面積約30平方キロ、人口約65万人(海外労働者約18万人含む)の小さな都市で、訪マカオ外客数は年間3000万人超に達しており、人口密度が極めて高く、人の出入りも多い。