マカオのカジノ従業員のギャンブル依存症発生率、一般市民の2倍=業界互助組織

マカオのゲーミング(カジノ)業従業員から成る幸運博彩業職工總會傘下の互助組織「ゲーミング業従事者の家(博彩業職工之家)」の梁孫旭会長によると、カジノ従業員のギャンブル依存症発生率は一般市民の2倍に上るという。

マカオの政府系放送局TDMが6月24日夕方のラジオニュースで報じた。同氏は、マカオ政府が検討を進めるゲーミング業中期計画において、カジノ従業員のカジノ入場制限を設けるなどの保護策を盛り込むべきとの考えを示した。

「ゲーミング業従事者の家」の白建邦主任は、カジノディーラーの中には、ゲームのルールを熟知しているため、勝ちやすいと誤認しているケースも見受けられるとし、会員に対して模擬カジノや賭博心理学などの講座開催を通じ、賭博に対する正しい認識を伝え、依存症減少につなげたいと語ったという。

現状、マカオのカジノ従業員は自身が勤務するカジノ運営企業のカジノ施設でプレイすることはできないが、別の企業が運営する施設では可能となっている。

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

カジノチップとバカラのゲーミングテーブルのイメージ(資料)—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ政府文化局(ICM)は7月8日、マカオ半島の高園街にある大坑遺跡保護展示区について、メンテ…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は7月8日、今年(2024年)3〜5月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  このほどマカオ国際空港運営会社にあたるCAMが公表した資料によれば、今年第2四半期(2024年4…
  4.  マカオ司法警察局の薛仲明局長は7月5日、司法警察日の表彰セレモニーの挨拶において、年初来の犯罪情…
  5.  マカオ政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用して建設を計画している収…

ピックアップ記事

  1.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオ・コタイ地区にある大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ(新濠影滙)」運営会社は1月…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
  5.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年7月号
(vol.133)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun