香港当局、金魚すくい禁止を明文化=旧正月フェア対象、動物愛護など理由

日本の縁日ではお馴染みの存在といえる金魚すくい。香港には縁日はないが、旧正月前に「年宵市場」と呼ばれるお正月用品などを販売する屋台が並ぶフェアが市内各地の広場で開催され、近年は金魚すくいが出ることも珍しくないという。

香港の日刊紙「アップルデイリー」が8月26日付電子版で報じた記事によると、香港政府食物環境衛生署が、屋台における観賞魚の販売及び観賞魚を使ったゲームを禁止する方針を明文化したことが明らかになった。対象は次回(2016年)に7日間、15ヵ所で開催が決まっている政府管轄の旧正月フェア会場となる。

金魚をすくいをめぐっては、今年(2015年)2月に開催された旧正月フェアの会期終了後、会場近くのゴミ箱や路上、側溝などに1000匹近い金魚が生きたままの状態で投棄されているのが見つかり物議を醸した。この際、環境保護団体メンバーが金魚の回収を行い、約半数の400匹を市民らに配布したという。

食物環境衞生署によると、今年発生した投棄事件だけでなく、過去にも苦情があったことなどを挙げ、動物虐待にあたると判断して金魚すくいを含む観賞魚の販売及び観賞魚を使ったゲームを禁止することを決めたとしている。

日本の縁日ではお馴染みの金魚すくい(資料写真)—本紙撮影

日本の縁日ではお馴染みの金魚すくい(資料写真)—本紙撮影

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