香港在住の溝口鐵一郎氏が平成27年度外務大臣表彰受賞=現地で表彰伝達式開催

日本国外務省が8月27日に発表した平成27(2015)年度外務大臣表彰受賞者リストに香港在住で香港・鹿児島交流協会会長の溝口鐵一郎氏が入った。在香港日本国総領事館は10月19日午前、同館内で伝達式を開催。岸田文雄外務大臣に代わり、松田邦紀総領事から溝口氏に表彰状が手渡された。

溝口氏は鹿児島県出身、1966年に電機メーカーの駐在員として香港に赴任し、1973年に現地で独立。その後、自らが中心となって1999年に香港・鹿児島交流協会を設立し、現在まで会長としてスポーツ、芸術文化、教育などの広い分野での相互交流に尽力してきた。また、2003年からは、香港の複数の大学において私財を投じて日本文化や日本語の教育に係る奨学金の給付を行ってきたことでも知られる。

溝口氏は受賞にあたってのスピーチで、日本や香港でサポートをしてきた学生らがメールや手紙で近況を知らせてくれ、社会に出て立派に活躍しているのを知るのが嬉しいとし、今後も命が続く限り鹿児島、そして日本と香港の相互交流の発展に協力していきたいと語った。

式典には香港の日系レストランで開催される「鹿児島県美食フェア」のオープニングレセプション出席のため香港を訪問中の伊藤祐一郎鹿児島県知事及び鹿児島県関係者も参加し、同県出身の溝口氏の受賞を祝った。伊藤知事によると、香港はアジアのゲートウェイとして重要なポジションにあるとし、鹿児島は1980年から鹿児島・香港交流会議を定期開催するなど、日本の都道府県の中でも特に香港との結びつきが強い県とのこと。

なお、外務大臣表彰とは、対外的な様々な分野において、顕著な功績のあった個人または団体に対して外務大臣より表彰がなされるもの。平成27年度外務大臣表彰の受賞者は、116名の個人及び39の団体。香港近隣地区では、マカオ在住で、1980年代半ばから現地在留邦人の互助組織、澳門(マカオ)日本会会長を現在まで長年にわたって務め、マカオに現地事務所を持たない在香港日本国総領事館の領事事務への協力も行ってきた村石邦夫氏が受賞している。

右から在香港日本国総領事館の松田邦紀総領事、溝口鐵一郎香港・鹿児島交流協会会長、溝口会長夫人、伊藤祐一郎鹿児島県知事=10月19日—本紙撮影

右から在香港日本国総領事館の松田邦紀総領事、溝口鐵一郎香港・鹿児島交流協会会長、溝口会長夫人、伊藤祐一郎鹿児島県知事=10月19日—本紙撮影

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