カジノ低迷長期化のマカオ、春節GWの売上はプラスに…旅客増効果=運営大手SJMホールディングス

世界最大のカジノ売上を誇る都市として知られるマカオだが、月次カジノ売上が今年(2016年)1月まで20ヶ月連続で前年割れとなるなど、市場の低迷が長期化の様相を呈している。

中国本土の長期連休にあたる春節ゴールデンウィークは、一年で最大の書き入れ時のひとつとされ、その結果に注目が集まっている。

マカオのカジノ経営ライセンスを保有する6社の一角で、シェア上位のSJMホールディングスのアンジェラ・リョン業務執行取締役は2月21日に開催されたイベントへ出席した際にメディアの取材に応じ、同社の春節ゴールデンウィーク期間中のカジノ売上が前年の同じ時期から5%増だったことを明らかにした。

リョン氏はSJMホールディングスの春節ゴールデンウィーク期間中のカジノ売上について、マスゲーミング(平場)、VIPルームのいずれも伸長を記録したとコメント。マカオ政府が数多くの大型春節関連イベントを開催したことで、訪マカオ外客数が増加したことを挙げた。

また、旅客増とカジノ売上増が相関関係にあるとし、来年の春節に向け、6陣営が連携して集客キャンペーンを行う準備を進めているとのこと。詳しい内容については、近く共同記者会見を行い発表するという。

マカオ政府旅遊局が2月16日に公表した統計によれば、春節ゴールデンウィーク7日間の(大晦日にあたる2月7日から13日まで)の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期に比べ4.7%増の107.6万人、このうち中国本土旅客は4.3%増の約80万人だった。

多くの人出で賑わった春節イベント(資料)=2月8日、マカオ・セナド広場(写真:GCS)

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