マカオのパンダ館が約1ヶ月休館=繁殖計画実施のため

マカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンが(2016年)6月14日から7月11日までのおよそ1か月間休館となることが発表された。

今回の長期休館の理由について、マカオ政府民政総署(IACM)は同館で飼育・展示されているジャイアントパンダのつがい、オスのカイカイ(開開)=7歳とメスのシンシン(心心)=8歳の繁殖計画を円滑に実施するためとの説明している。休館期間中に通常身体検査、繁殖データの記録分析、繁殖行為訓練などが行われるという。

カイカイとシンシンは2014年12月にマカオ返還15周年を記念して中国中央からマカオへ贈られることが決まったもので、昨年(2015年)4月30日に四川省のパンダ保護研究センターからマカオへ空路到着し、同年6月1日からマカオジャイアントパンダパビリオンで一般公開がスタートした。

オスのカイカイ(資料)=マカオジャイアントパンダパビリオン、2015年9月(写真:IACM)

オスのカイカイ(資料)=マカオジャイアントパンダパビリオン、2015年9月(写真:IACM)

なお、マカオには返還10周年の際にもジャイアントパンダのつがいが贈られたが、繁殖可能な年齢に達した矢先の2014年6月にメスが急性心不全で亡くなり、その後、オスは中国の全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため、昨年11月に里帰りしたという経緯がある。新たにマカオへやって来た2頭については、すでに繁殖可能な年齢に達しており、繁殖を意識した性格面や遺伝学的見地による判断を経て選定されたと個体される。

マカオジャイアントパンダパビリオンの入館料は10パタカ(約140円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

メスのシンシン(資料)=マカオジャイアントパンダパビリオン、2015年9月(写真:IACM)

メスのシンシン(資料)=マカオジャイアントパンダパビリオン、2015年9月(写真:IACM)

関連記事

最近の記事

  1.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  2.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  3.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…
  4.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  5.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  3.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun