マカオ、双子の赤ちゃんパンダの名前を市民から公募

先月(6月)26日にマカオ・コロアン島の石排灣郊野公園内にあるマカオジャイアントパンダパビリオンで飼育・展示されているつがい(オス:カイカイ=7歳、メス:シンシン=9歳)に双子のオスの赤ちゃんが誕生してからおよそ1ヶ月が経過した。

マカオでの2世誕生は今回が初めてとあり、赤ちゃんパンダの成長の様子が市民の大きな関心事となっている。

同館を管轄するマカオ政府民政総署(IACM)は7月29日、幼名「大寶(ポルトガル語名:MANO=マーノ)」と「小寶(IRMAO=イルマオン)」の兄弟について、名前を市民から一般公募する計画を明らかにした。

IACMの発表資料によれば、公募期間は今年8月8日から31日まで、マカオ市民(マカオ居留権保有者)が1人に着き1度だけ応募できる。なお、候補の名前は漢字とし、その漢字を選択した理由を150文字以内で説明する必要があるという。マカオジャイアントパンダパビリオン公式サイトからオンラインで応募できるほか、市内各所の民政総署サービスステーションでも応募フォームが配布される。

選考については、IACM及び中国・成都のジャイアントパンダ保護研究センターの代表が名前に込められた意味、独創性、読み方(音)、すでに別のパンダの名前として使われている漢字や読み方との重複などを考慮した上で決定するとした。

マカオで誕生した双子の赤ちゃんパンダ。生後約1ヶ月(写真提供:IACM)

マカオで誕生した双子の赤ちゃんパンダ。生後約1ヶ月(写真提供:IACM)

(>>その他の写真は「マカオ新聞」公式フェイスブックの記事参照)

また、応募した候補が兄弟の名前に採用された4人(兄弟でそれぞれ2名ずつ、多数の場合は抽選)に賞金5000パタカ(日本円換算:約6万4900円)と記念品を贈呈、その他の応募者の中から抽選で200人に参加賞として200パタカ(約2600円)分のギフト券をプレゼントするというラッキードロー方式を採用する。

ちなみに、兄弟の両親にあたる「カイカイ」と「シンシン」の漢字名はそれぞれ「開開」と「心心」で、中国語でハッピーを意味する「開心」に由来する。

なお、マカオジャイアントパビリオンでは現在カイカイのみの展示となっており、母子揃っての一般公開時期は半年後が目安になる見通し。ちなみに、入館料は10パタカ(約140円)で、世界で最も安価でパンダを見学できる施設のひとつとして人気を博している。

マカオ政府が双子の赤ちゃんパンダの名前を公募するイベントを実施(画像提供:IACM)

マカオ政府が双子の赤ちゃんパンダの名前を公募するイベントを実施(画像提供:IACM)

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