18年2月の訪マカオ旅客数、対前年23.1%増の約307万人…14年8月以来となる単月最多更新

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移。昨年(2017年)通期の訪マカオ旅客数は前年から5.4%増の3261万0506人に達し、過去最多を記録した。今年に入って以降も好調が続いている。

マカオ政府統計調査局は3月23日、今年(2018年)2月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前月から12.0%、前年同月から23.1%のそれぞれ増となる延べ(以下同)307万0937人だった。

多客期となる春節(旧正月)ホリデーが昨年は1月、今年は2月だったことも考慮する必要がある。

今年2月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から13.3%増の139万6068人、日帰り旅客が32.6%増の167万4869人。宿泊を伴う旅客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの2.2日、日帰り旅客は0.1日延びて0.3日。なお、旅客全体に占める日帰り旅客の割合が前年同月から3.9ポイント上昇の54.5%となったことを受け、旅客の平均滞在時間は0.1日短い1.1日に。

今年2月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から37.3%増の228万6989人。このうち個人旅客に限ると57.9%増の140万3954人で、中国本土からのマカオ個人旅行が解禁された2003年7月以降で単月過去最高だった。中国本土旅客が全体に占める割合は74.5%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が0.1%増の50万1753人、台湾が8.4%減の7万9670人、韓国が13.4%減の7万1633人、フィリピンが4.8%減の1万9838人、日本が26.4%減の1万9921人。

入境ルート別では、陸路が34.9%増の197万0653人、海路が1.9%増の83万1954人、空路が23.3%増の26万8330人。

今年1〜2月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から8.2%増の581万2402人。このうち中国本土旅客は15.1%増の421万4631人で、全体の72.5%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が8.6%減の94万0326人、韓国が15.1%増の16万9494人、台湾が4.7%減の16万3261人、日本が0.8%増の4万7475人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが3月1日に公表した資料によれば、今年2月の月次カジノ売上は前年同月から5.7%増の243.00億パタカ(日本円換算:約3154億円)となり、旅客数の上昇率には及ばなかった。ただし、1〜2月の累計では19.7%増の505.60億パタカ(約6564億円)で、旅客数を大きく上回る結果となっている。

春節(旧正月)のマカオ。世界遺産・セナド広場を巡る巨大金龍(資料)=2018年2月16日(写真:GCS)

春節(旧正月)のマカオ。世界遺産・セナド広場を巡る巨大金龍(資料)=2018年2月16日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  2.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  3.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  4.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…
  5.  マカオ政府統計・センサス局は11月22日、昨年(2023年)のマカオの産業構造統計を公表。マカオ…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun