マカオIR運営大手GEGが18年第1四半期業績発表…カジノ売上好調で売上高3割増=日本進出への取り組みも強化

マカオのカジノ運営ライセンスを保有する6陣営の一角、ギャラクシーエンターテイメントグループ(GEG)は5月3日、今年第1四半期(2018年1〜3月期)の監査前業績を公表した。

同社発出のプレスリリースの内容によれば、今年第1四半期の売上高は前年同期から32%増、昨年第4四半期から3%のそれぞれ増となる185億香港ドル(日本円換算:約2568億円)、調整後EBITDAは同36%、4%増の43億香港ドル(約597億円)。調整後EBITDAは過去最高で、9四半期連続の対前年プラスとなった。

同社マネジメント層基準計算による今年第1四半期のカジノ売上は、前年同期から31%、昨年第4四半期から3%のそれぞれ増となる172億香港ドル(約2388億円)。部門別の内訳は、マスゲーミング(いわゆる平場)による売上が同7%、1%増の67億香港ドル(約930億円)、VIPルームが44%、4%増の99億香港ドル(約1374億円)、スロットマシンが14%、9%増の6億香港ドル(約83億円)。

GEGはマカオを本拠地とし、マカオ半島で「スターワールドマカオ」、コタイ地区で「ギャラクシーマカオ」、「ブロードウェイマカオ」の各カジノIR(統合型リゾート)、中小ホテルに併設するフランチャイズ形式のカジノ施設「シティクラブ」を運営している。

また、現在進行形の将来計画として、コタイ地区の旗艦施設ギャラクシーマカオの第3期、第4期拡張部(約4500室のハイエンド及びファミリー向けホテル、約1万6000席の多目的アリーナ、料飲・リテール施設、カジノ等で構成)の工事に着手。マカオ以外の潜在市場についても、日本におけるカジノIRプロジェクトへの参入に向けた取り組みで経験豊富なテッド・チャン氏をCOOに迎えてチームの強化を図ったほか、フィリピン・ボラカイ島におけるネイチャーリゾート開発プロジェクト、中国・珠海の横琴新区における低密度型複合リゾート開発プロジェクトを同時並行で積極推進しているとした。

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

GEGの旗艦IR施設「ギャラクシーマカオ」の俯瞰(資料)=マカオ・コタイ地区-本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月25日、コロアン島のコロアンビレッジにある路環街市(コロアン公設市…
  2.  マカオ政府財政局が11月22日に公表した最新の財政収支資料によれば、今年(2024年)1〜10月…
  3.  マカオ特別行政区政府民航局(AACM)は11月22日、同局と中国(本土)民用航空局、香港特別行政…
  4.  澳門海關(マカオ税関)は11月22日、治安警察局及び消防局と合同でマカオの4つの陸路イミグレーシ…
  5.  マカオの主要な空の玄関口・マカオ国際空港の運営会社にあたる澳門國際機場專營股份有限公司(CAM)…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun