18年5月の訪マカオ旅客数、対前年5.2%増の約270万人…1〜5月累計では7.8%増

近年、訪マカオ旅客数は安定的な右肩上がりで推移。昨年(2017年)通期の訪マカオ旅客数は前年から5.4%増の延べ(以下同)3261万0506人に達し、過去最多を記録した。今年に入って以降も好調が続いている。

マカオ政府統計調査局は6月22日、今年(2018年)5月の訪マカオ旅客数統計を公表。月次の旅客数は前月から8.7%減、前年同月から5.2%増となる270万4745人だった。前月からマイナスとなった要因については、4月は香港で大型連休となるイースターがあったほか、中国本土旅客が労働節(5月1日)前にマカオ入りする動きがあったためとの見方を示した。

今年5月の訪マカオ旅客全体のうち、宿泊を伴う旅客が前年同月から5.3%増の144万9431人、日帰り旅客が5.1%増の125万5314人。旅客の平均滞在時間は前年同月から横ばいの1.3日。宿泊を伴う旅客に限ると2.2日、日帰り旅客は0.2日で、いずれも横ばい。

今年5月の訪マカオ旅客のうち、国・地域別で最多だったのは中国本土旅客で、前年同月から9.3%増の186万0906人。このうち個人旅客に限ると8.2%増の85万3979人。中国本土旅客が全体に占める割合は68.8%。

その他の国・地域では、人数が多い順に香港が2.1%減の48万4256人、台湾が5.6%減の8万4115人、韓国が10.0%減の6万4980人、フィリピンが0.4%減の3万1845人、日本が0.5%減の2万9864人。

入境ルート別では、陸路が7.5%増の153万8364人、海路が2.5%減の89万9059人、空路が23.5%増の26万7322人。

今年1〜5月累計の訪マカオ旅客数は前年の同じ時期から7.8%増の1421万1337人。このうち中国本土旅客は13.2%増の995万2942人で、全体の70.0%を占めた。その他の国・地域では、人数が多い順に香港が4.8%減の249万8680人、台湾が0.5%減の43万2050人、韓国が0.2%減の36万6165人、日本が2.1%減の13万3305人。

なお、マカオのカジノ監理当局DICJが6月1日に公表した資料によれば、今年5月の月次カジノ売上は前月から0.1%減、前年同月から12.1%増となる254.89億パタカ(日本円換算:約3470億円)。1〜5月の累計でも前年同期比20.1%増の1277.27億パタカ(約1兆7388億円)で、旅客数の上昇率を大きく上回る結果となっている。

マカオ随一の観光名所、世界遺産・聖ポール天主堂跡(資料)=2016年7月-本紙撮影

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