マカオ国際空港、18年第3季の累計旅客数215万人超…対前年13%増

マカオの主要な空の玄関口、マカオ国際空港の運営会社にあたるCAMは10月11日、今年第3四半期(2018年7〜9月)の運営実績を発表。旅客数は215万人超、発着回数は延べ5700回超に上り、いずれも前年同期から13%増だった。

旅客数の方面別内訳は、中国本土路線が34%増、東南アジア路線が6%増、台湾路線が0.2%増。中国本土の秋のゴールデンウィーク、国慶節連休(10月1〜7日)期間中の旅客数、発着回数とも安定した伸長で、旅客数は前年同時期から4.5%増の延べ15万人超、発着回数は6.7%増の延べ1300回に上った。

今年9月末時点の乗り入れ航空会社数は31社、就航都市数は50都市で、同社は今後も積極的に就航都市ネットワークの拡大を目指す方針とのこと。今年第4四半期には、韓国のテグ、中国本土の西安及び昆明、タイのサムイ島及びクラビ、フィリピンのセブとの間を結ぶ新規路線の開設予定があるとした。

マカオ国際空港はタイパ島の北東部にあり、ポルトガル統治時代の1995年に開港した。現在は東北及び東南アジアとの短距離路線が主で、LCCの誘致に積極的なことでも知られる。

近年、同空港の旅客数は右肩上がりの増加が続いている状況で、昨年(2017年)の年間旅客数は対前年8%増、開港以来最多となる延べ716万人に達した。CAMでは、年間で800万人に達すると見込んでいる。

旅客増への対応については、すでに今年8月までの旅客ターミナルビル北側拡張部の運用開始などに伴い780万人にまで増強済み。さらに、同月末には旅客ターミナルビル南側拡張計画(設計及び建設工事)の公開入札を開始しており、完成時のキャパシティは1000万人まで拡大となる。

マカオと日本の間の定期便については、マカオ国際空港をハブとするマカオ航空が東京(成田)と大阪(関西)にそれぞれ1日1往復、福岡に週3往復就航しており、いずれも全日空とのコードシェア便となっている。

このうち、マカオ〜関西線は台風21号の影響により関西国際空港が一時閉鎖となったことを受け、9月に17日間にわたって運休したが、9月28日から通常運航に戻っている。

マカオ国際空港旅客ターミナルビル(写真:CAM)

マカオ国際空港旅客ターミナルビル(写真:CAM)

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