カジノ業従業員3.2%増、給与6.0%増―13年4季調査

マカオ政府統計調査局は3月13日、2013年第4季の人的資源需要及び報酬調査結果を発表。今回の調査対象となったのはカジノ業、ホールセール及びリテール業、運輸通信及び倉庫業、警備サービス、公共汚水及び廃棄物処理業で、自営業者とカジノ仲介業及びカジノ仲介業パートナーは含まず。対象全業種で従業員数、給与が増となっている。従業員数最多はカジノ業、最高給与はバス及びトラック運転手となった。

2013年第4季のカジノ業在職者数は56,608人となり、前年同期比3.2%増。全職員のうちディーラーが25,250人を占めた。全職員の2013年12月の月額報酬(賞与等含まず)は19,120パタカ(日本円換算:約24万円)となり、同6.0%増。ディーラーは16,710パタカ(約21万円)だった。

ホールセール及びリテール業在職者は18.2%増の45,819人。うち、リテール業が29,015人。フルタイム職員の2013年12月の月額平均報酬は7.8%増の11,730パタカ。営業代表及び販売員の平均報酬は、それぞれ13,430パタカ、11,290パタカ。

運輸通信及び倉庫業在職者は5.9%増の9,225人。フルタイム職員の2013年12月の平均月額報酬は6.1%増の18,210パタカで、陸路運輸業のバス及びトラック運転手の月額平均報酬は21,100パタカ。

警備サービス在職者は12.9%増の5,827人。2013年12月の平均月額報酬は6.1%増の9,530パタカで、警備員の月額平均報酬は9,140パタカだった。

公共汚水及び廃棄物処理業在職者は1.4%増の736人。フルタイム職員の13年12月の平均月額報酬は14.2%増の14,530パタカ。

2013年第4季末時点の職員不足状況では、カジノ業が前年同期比158枠減の1,966、リテール業が同374枠減の2,703枠、運輸通信及び倉庫業が208枠増の885枠。

求人への応募要件では、公共汚水及び廃棄物処理業とカジノ業が、それぞれ84.6%、59.1%の求人枠で経験者を求めている。学歴要件では、警備サービス業とカジノ業で、それぞれ94.3%、61.8%が中学卒業以下の学歴から応募可としていた。言語要件では、広東語を除き、カジノ業では82.8%が北京語、70.4%が英語を必要とし、リテール業ではそれぞれ80.1%、65.2%だった。

2013年第4季のカジノ業の新規採用数は3,503人、従業員雇用率は前年同期比1.0ポイント増の6.3%、ポジション不足率は0.4ポイント下落の3.4%となり、一部のポジションで補完が進んでいることを示したかたち。リテール業及び警備サービス業の不足率は、それぞれ3.2、0.7ポイント減、ただし、依然として10.2%、15.1%と高止まりしており、従業員が不足している状況。

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

マカオのカジノ(写真はイメージ)―本誌撮影

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