米カジノ大手ウィンのマカオ部門、第1四半期売上37.7%減=VIPカジノ不振

カジノ大手のウィン・リゾーツ(本社:米国ラスベガス)は現地時間4月28日、今年(2015年)第1四半期の業績発表を行った。マカオ部門のVIPカジノの不振が響き、全社の純売上は前年同期比27.8%減の10.922億米ドル(日本円換算:約1298億円)、調整後プロパティEBITDAは34.7%減の3.230億米ドル(約384億円)だった。

マカオ部門の第1四半期の純売上は37.7%減の7.054億米ドル(約838億円)、調整後EBITDAは44.7%減の2.123億米ドル(約252億円)。VIPゲーミングテーブルのローリングチップ売上が52.4%減の171億米ドル(約2兆322億円)にとどまったことなどが響いた。また、一部カジノフロアの改装に伴い、第1四半期の平均VIPゲーミングテーブル数は昨年同時期から27台減となる252台だった。改装工事は2015年2月に完了済み。マスゲーミング(平場)では、テーブルウィンが7.0%減の2.796億米ドル(約332億円)、ベット金額が14.5%減の5.919億米ドル(約703億円)、スロットマシンベット金額は25.7%減の10.396億米ドル(約1235億円)。

なお、ラスベガス部門の純売上は1.6%増の3.869億米ドル(約460億円)、調整後プロパティEBITDAは0.4%増の1.107億米ドル(約132億円)。ゲーミング純売上は4.2%増の1.618億米ドル(約192億円)、ゲーミングテーブルベット金額は11.4%減の6.474億米ドル(約769億円)、スロットマシンベット金額は2.5%増の7.622億米ドル(約906億円)だった。

ウィンリゾーツでは、マカオのコタイ地区で新規大型カジノIR施設ウィンパレスの建設を進めている。開業予定時期は2016年上半期、プロジェクト総予算は41億米ドル(約4874億円)。今年第1四半期までの累計投資額は22億米ドル(約2615億円)、このうち第1四半期分は3.743億米ドル(約445億円)。

マカオ半島新口岸エリアに位置するカジノIR施設「ウィンマカオ」外観(資料)=2015年4月—本紙撮影

マカオ半島新口岸エリアに位置するカジノIR施設「ウィンマカオ」外観(資料)=2015年4月—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  3.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  4.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun