パンダのつがいマカオ到着=エアチャイナ特別機の旅客用キャビン搭乗、異例の待遇
- 2015/5/1 10:37
- ツーリズム
マカオ返還15周年を記念して中国中央政府からマカオに贈られるジャイアントパンダのつがい、オスの「カイカイ(開開)」とメスの「シンシン(心心)」が、4月30日午後4時過ぎ、パンダ保護研究センターのある四川省の成都双流国際空港からエアチャイナ(中国国際航空)の特別機でマカオ国際空港に到着した。
2頭は空港で検疫と歓迎式典を終えた後、専用トラックでマカオ南部にあるコロアン島の金像農場に移送された。ここで30日間の隔離検疫が行われる。同島石排灣郊野公園内の飼育・展示施設マカオジャイアントパンダパビリオンでの一般公開については、最短で5月30日となる見通し。
カイカイ、シンシンともに、健康状態は良好。ゲージの中から外に顔を向けることが多く、新しい環境に興味を示す好奇心旺盛な性格が伺えた。
四川省の成都双流国際空港からマカオ国際空港への輸送については、エアチャイナのエアバスA321型機「秀美四川(ビューティフル・スーチュアン)」号が使用された。同機はパンダの親子が描かれた塗装が特徴的で、2009年のデビューから成都とシンガポール、香港、台湾などを結ぶ路線に就航している。これまで、航空機によるパンダの輸送は貨物室を使用するのが一般的だったというが、今回は慣例を打破し、旅客用キャビンでの輸送となった。一般客席の5列30席分を取り外し、ゲージ設置スペースに改造したという。
中央からマカオにパンダのつがいが贈呈されるのは、今回が返還10周年以来5年ぶり2度目となる。