マカオの財政黒字半減、カジノ税収大幅減響く=1-4月

マカオ政府財政局は5月13日、今年(2015年)1-4月の財政収支を公表。昨今のカジノ売上低迷を受け、カジノ税収が前年同期比34.7%の大幅減となる316.06億パタカ(日本円換算:約4747億円)にとどまったことが響き、歳入は33.6%減の379.39億パタカ(約5698億円)となった。

一方、歳出については56.3%増の170.48億パタカ(約2560億円)に膨らんでいる。財政収支は208.91億パタカ(約3138億円)のプラスだが、黒字幅は54.8%減。

マカオ全体の月次カジノ売上は、昨年6月から今年4月まで11ヶ月連続で前年割れとなっており、低迷が長期化の様相を呈している。今年1-4月の累計カジノ売上は前年同期比37.1%減。マカオのカジノ売上減の理由として、中国本土富裕層を中心としたハイローラーと呼ばれるVIPカジノ客の流出が指摘されている。

【資料】マカオの2015年月次カジノ売上(カッコ内は前年同月比)
・1月:237.48億パタカ=約3567億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2935億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3227億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2879億円(38.8%減)
>1〜4月累計:839.44億パタカ=約1兆2607億円(37.1%減)
※データ出典:澳門博彩監察協調局

マカオの大型カジノIR(統合型リゾート)施設集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

マカオの大型カジノIR(統合型リゾート)施設集積エリア、コタイ地区の夜景(資料)=2015年3月(写真:GCS)

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