マカオの悪質タクシー問題深刻、違反検挙数すでに前年累計上回る=ぼったくりと乗車拒否が6割超

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が社会問題となっている。当局がパトロールや取り締まりを強化して臨んでいるものの、依然として暗躍しており、検挙数は増える一方だ。

マカオ保安庁の黄少澤長官は6月8日、今年(2015年)第1四半期(1〜3月)の違反タクシー検挙数が前年累計を上回る1724件に達し、ぼったくりと乗車拒否が全体の6割超を占めたことを明かした。また、今年1〜5月の累計検挙数では、ぼったくりが675件、乗車拒否が722件だったとのこと。

黄長官によると、ごく少数の悪質ドライバーが徒党を組んで違反行為を繰り返していると指摘。タクシー業界全体のイメージ改善のため、違法行為を発見した場合に通報するよう呼びかけた。

マカオの人口は約64万人、訪マカオ旅客数は年間約3150万人であるのに対し、タクシー総数はおよそ1000台程度にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。

マカオ警察当局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ警察当局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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