香港の中学生2人が麻薬の運び屋に=高速船でマカオへ、パンツの中に隠す

マカオ司法警察局は6月10日、香港人男子中学生2人(14歳及び15歳)を麻薬運搬容疑で逮捕したことを明らかにした。マカオで未成年者が同容疑で逮捕された事案は今年初めて。

同局の発表によると、香港の麻薬密売組織が青少年を運び屋として利用し、マカオへ麻薬を密輸しているとの情報を受け、香港からの高速船が到着するマカオ半島の外港フェリーターミナルの巡回を強化していたという。6月9日午後9時頃、捜査員が香港から到着した14歳及び15歳の男子に対する検査を実施した際、所持品の中から違法薬物にあたるケタミン(現地で「K仔」と呼ばれる向精神薬で麻薬の一種)が入った小袋がみつかった。押収量は合計44グラム、末端価格にして4万パタカ(日本円換算:約60万円)相当。2人は香港の中学生で、ケタミンをパンツの中に隠し持っていたという。

司法警察局の調べによると、14歳の学生は昨年(2014年)下半期から現在まで20回以上、15歳の学生は1ヶ月前から3~4回にわたって香港からマカオへ麻薬を運んでいたとみられ、麻薬密売組織から1回あたり800~2000香港ドル(約1万2000〜3万円)の報酬を得ていたという。

香港とマカオの間には高速船が頻繁に往来しており、所要時間はおよそ1時間。

6月9日、マカオ外港フェリーターミナルで麻薬運搬容疑で逮捕された香港人男子中学生2人の所持品(写真:澳門司法警察局)

6月9日、マカオ外港フェリーターミナルで麻薬運搬容疑で逮捕された香港人男子中学生2人の所持品(写真:澳門司法警察局)

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