香港経由で広東省入りした44歳韓国人男性MERS感染者、容体回復も退院時期未定=密接接触者の隔離解除は間近
- 2015/6/9 21:15
- 香港・大湾区
先月(5月)26日、44歳の韓国人男性がMERS(中東呼吸器症候群)の感染疑いがある状態にも関わらずソウルから香港を経由して広東省恵州市に移動し、現地で大騒動を巻き起こしたことは記憶に新しい。
この男性は5月26日、ソウル・仁川国際空港からアシアナ航空OZ723便に搭乗し、同日午後1時(香港時間)頃に香港国際空港へ到着。その約2時間後、香港国際空港からクロスボーダーコーチ(永東直通バス)に乗車し、中国広東省恵州へ向かった。その後、恵州市の病院に収容され、同月29日にMERS感染が確定。現在も恵州市内の病院で隔離治療が続けられているという。
マカオの政府系放送局TDMが6月9日夜のラジオニュースで報じた内容によると、広東省衛生・計画生育委員会の話として、この男性は依然として肺に炎症が見受けられるものの、直近5~6日間発熱がなく、各種指標も安定しており、容体は回復しているという。なお、今後もしばらく専門家による経過観察が必要であるとし、具体的な退院時期は未定とのこと。
また、この男性と同じ空間に居合わせるなどして密接接触者と認定され、隔離の対象となった78人について、いずれも体調不良などが見受けられないことから、明日(6月10日)にも隔離解除を予定しているという。