香港経由で広東省入りした44歳韓国人男性MERS感染者、容体回復も退院時期未定=密接接触者の隔離解除は間近

先月(5月)26日、44歳の韓国人男性がMERS(中東呼吸器症候群)の感染疑いがある状態にも関わらずソウルから香港を経由して広東省恵州市に移動し、現地で大騒動を巻き起こしたことは記憶に新しい。

この男性は5月26日、ソウル・仁川国際空港からアシアナ航空OZ723便に搭乗し、同日午後1時(香港時間)頃に香港国際空港へ到着。その約2時間後、香港国際空港からクロスボーダーコーチ(永東直通バス)に乗車し、中国広東省恵州へ向かった。その後、恵州市の病院に収容され、同月29日にMERS感染が確定。現在も恵州市内の病院で隔離治療が続けられているという。

マカオの政府系放送局TDMが6月9日夜のラジオニュースで報じた内容によると、広東省衛生・計画生育委員会の話として、この男性は依然として肺に炎症が見受けられるものの、直近5~6日間発熱がなく、各種指標も安定しており、容体は回復しているという。なお、今後もしばらく専門家による経過観察が必要であるとし、具体的な退院時期は未定とのこと。

また、この男性と同じ空間に居合わせるなどして密接接触者と認定され、隔離の対象となった78人について、いずれも体調不良などが見受けられないことから、明日(6月10日)にも隔離解除を予定しているという。

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

MERSに感染した44歳韓国人男性が広東省へ移動する際に経由した香港国際空港(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun