マカオの新規住宅ローン承認額、前月比11.7%下落=15年4月
- 2015/6/12 12:39
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は6月12日、今年(2015年)4月の住宅及び商業物件向けローンの新規貸付承認総額を発表。前月との比較で新規貸付承認額は住宅向け、商業向けとも下落、未返済ローン残高についてはいずれも上昇となった。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から11.7%下落の44億パタカ(日本円換算:約680億円)となった。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は94.6%。金額ベースではマカオ居民向けが10.7%、非居民向けが25.9%のそれぞれ下落となった。前年同月比では24.5%上昇。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から7.7%の下落となる16億パタカ(約247億円)。このうち、総額の90.7%を占めるマカオ居民向けが7.2%下落。前年同期比では329.3%の上昇。
新規商業物件向けローン貸付承認額は5.3%下落の92億パタカ(約1421億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は84.9%。金額ベースでは、マカオ居民向けが17.7%下落だったが、非居民向けは517.1%の大幅増。前年同期比では32.7%上昇。
4月末現在の住宅ローンの未返済残高は1622億パタカ(約2兆5057億円)で、前月末から2.0%、前年同時期から27.9%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から2.0%、1.9%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から3.7%、前年同時期から37.5%のそれぞれ増となる1372億パタカ(約2兆1195億円)。このうちマカオ居民が占める割合が89.1%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から2.2%増、18.7%増。
4月末締めの住宅ローン未返済比率は0.07%で、前月末と同水準、前年同月から0.01ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.05%で、前月末から0.01、前年同月から0.02ポイントのそれぞれ下落。