新IR施設ギャラクシーマカオ第2期「カジノ売上初動は見込みに届かず」=夏休みシーズンに期待
- 2015/6/18 8:57
- カジノ・IR
マカオのカジノ運営ライセンス保有6社の一角で、先月(5月)27日にコタイ地区オープンした新IR(統合型リゾート)施設「ギャラクシーマカオ」第2期及び「ブロードウェイマカオ」をオープンしたばかりのギャラクシーエンターテイメントグループ(以下、GEG)は6月16日、香港で年次株主総会を開催した。
マカオの日刊紙「澳門日報」が6月17日付紙面で香港紙の報道を引用して伝えた内容によると、GEGの呂志和会長は総会後にインタビューに応じ、新施設開幕後の初動について「予想を上回る来場者だが、カジノ売上は見込みに届かなかった」ことを明かしたという。ただし、数字については「満足できるものだ」とのこと。
GEGの呂耀東(フランシス・ロイ)副会長は、今回オープンした新施設について、カジノVIPルームは2つしかなく、マスマーケットをターゲットとした新タイプの施設であるため、ビジネスモデルが従来型のカジノIR施設と異なるとした。また、現時点でショッピングモール内の3割のショップが未開業で、今後順次オープンする予定とのこと。オフシーズンとなる6月は試練の一ヶ月となるが、夏休みシーズンの7、8月に向けて売上増が期待できるとした。
なお、今回の新施設のオープンを受け、ギャラクシーマカオ全体のホテル客室数は4000室にまで膨らんだ。同氏によると、週末についてはここまでほぼ満室、7、8月の予約状況も事前予想通りで順調という。
マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月から今年5月まで12ヶ月連続で前年割れとなっている中、新施設のオープンによる底上げ効果が期待されていた。