10月の通貨供給量、上昇継続
- 2012/12/5 16:34
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は5日、10月の通貨供給量(廣義貨幣供應量)が継続して上昇を維持、融資残高の減少と貯蓄の増加により総体銀行預貸率が下落傾向にあると発表した。
【マネーサプライ】
通貨供給は1.4%下落、通知預金は8.9%の上昇。M1は前月比7.1%増、同時に準通貨負債が2.9%の上昇となり、通貨供給量M2が前月比3.4%増の3,601億パタカ(約3兆6千億円)となった。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は24.9%で前月比0.3%増、前年比0.1%減、香港ドルの比重は56%で、前月比0.2%減、前年比3.7%増。
【預金】
マカオ居民による預金は前月から3.5%増え、3,527億パタカ。通貨別ではマカオパタカ5.1%、香港ドル3.1%、その他通貨が2.9%とそれぞれ増加。非マカオ居民による預金は前月から0.2%減り、1,240億パタカ。公共部門の銀行システムへの預金は1.3%上昇し、422億パタカに。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比2.4%増の5,189億パタカとなった。マカオパタカと香港ドルの比重はそれぞれ21.1%と47.7%。
【融資】
地元個人部門への融資は前月比1.0%減の1,894億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ29.8%と62.1%で、金額ベースでは565億パタカと1,777億パタカ。対外部門への融資は前月比0.6%減の2,120億パタカ。マカオパタカと香港ドルの比率はそれぞれ0.8%と24.6%で、金額ベースでは16億パタカと521億パタカ。
【預貸率】
地元個人部門への融資減とマカオ居民による預金が増えたことにより、銀行の地元市民に対する預貸率は10月末時点で前月末と比較して2.1%減の48.0%に。非マカオ居民含む総体預貸率は2.5%減の77.4%。