マカオのSNSシェア「WeChat」がトップ=ネットユーザーの9割に普及、8割が毎日利用
- 2015/7/5 11:55
- 産業・経済
マカオのインターネット研究組織、マカオインターネット研究学会とERS eリサーチラボが7月4日に公表したマカオ市民のインターネット利用調査レポートによると、インターネット普及率は前年と同水準の76%だったが、このうちモバイル端末経由のインターネット利用が72%に達したという。
調査は今年6月23日から29日にかけて、機械抽出した1002人(年齢層は6〜84歳)に対する訪問形式で実施されたもの。
調査レポートの内容によると、SNSサービスでは「WeChat(中国語名称:微信)」と呼ばれる無料メッセージ・通話サービスの利用者がインターネットユーザー全体の9割を占め、シェアトップに立った。また、利用者の8割は毎日1回以上利用しているといい、1日あたり平均のメッセージ送信回数は16回という。
「WeChat」は中国の大手IT企業テンセント社が開発したもので、日本で例えると「LINE」と似た機能を持つ。昨今、香港やマカオでも「LINE」がテレビコマーシャルを放映するなど積極的なプロモーションを手がけるが、同分野では「WeChat」や米国系の「WhatsApp」が先行している。
「WeChat」の普及拡大を受け、マカオの政府機関や企業の間でも公式アカウントを開設し、コミュニケーションツールとして活用する動きが目立っている。