マカオ、上半期の人民元決済額14%増=約14兆円、存在感高まる

今年(2015年)上半期のマカオにおける人民元決済総額が7097億元(日本円換算:約13.85兆円)に達し、前年同期との比較で14.38%拡大したという。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が7月8日付電子版で報じた。中国銀行マカオ支店の王軍副支店長によると、国際通貨としての人民元の重要性が高まっていることの証左だとしている。

同氏は今年5月、昨年末時点のマカオにおける人民元預金残高が10年前の1000倍にあたる1034億元(約2.02兆円)となり、世界のオフショア市場で5位の規模となったことも明らかにした。

また、マカオの金融機関が人民元決済業務を開始した2004年から昨年末までのマカオにおける人民元越境貿易決算額は2325億元(約4.54兆円)、人民元決済取扱量は1.27兆元(約24.79兆円)に達しているとのこと。

マカオ金融管理局が7月6日公表した最新(今年5月)の統計によると、マカオにおける通貨供給量(M2)の通貨別比重はマカオパタカが26.7%、香港ドルが50.9%、人民元が11.4%、米ドルが8.8%となっている。

中国銀行マカオ分行の看板(資料写真)—本紙撮影

中国銀行マカオ分行の看板(資料写真)—本紙撮影

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