大型IR（統合型リゾート）が建ち並ぶマカオ・コタイ地区にあるカジノ施設で、トルコ人3人組によるイカサマ行為が発覚し、メンバーの１人が逮捕された。残る2人は逃走中。

マカオの日刊紙「澳門日報」が7月28日付紙面で報じた内容によると、7月24日午後、カジノのセキュリティスタッフがポーカーテーブルでゲームをしている3人の男らの様子がおかしいことに気付き、経過を観察していたところ、男らはディーラーがカードを配布した後のタイミングで現金とチップの交換を相次ぎ要求するなどしてディーラーの注意をそらした隙に、仲間同士で不正なカード交換をしていたことがわかった。男らは15分間でおよそ4万香港ドル（日本円換算：約63万7400円）の勝ちを収めていたという。その後、セキュリティスタッフが男らに対して調査を求めた際、2人が逃走。取り押さえた1人の男をマカオ司法警察局に引き渡し、同局がカジノ詐欺の疑いで逮捕した。容疑者はトルコ国籍の53歳のシェフという。

マカオの大型カジノIR（統合型リゾート）集積エリア、コタイ地区の夜景（資料）＝2015年3月（写真：GCS）