マカオで建設中の5つ星ホテルが「カジノなし」を表明=飲食施設で差別化図る

実にラスベガスの7倍ものカジノ売上を誇る世界最大のカジノ都市マカオ。マカオの高級リゾートホテルといえばカジノ併設が一般的で、そのゴージャスな雰囲気に圧倒される観光客も多い。

そんな中、マカオで建設中の5つ星ホテル、ハリウッドルーズベルトマカオが、カジノを併設しない方針であるとマカオの月刊英字経済紙「マカオビジネス」が7月30日付電子版で報じた。

同ホテルの開発会社の広報担当アーロン・イウ氏は同誌の取材に対し、主に西洋料理及び中国料理のレストランをミックスさせた飲食施設に投資する計画明らかにした。また、これこそが同ホテルの戦略であり、ギャンブルについて考えることはないとのこと。

ハリウッドルーズベルトマカオの立地はマカオのカジノIR集積エリアとなるコタイ地区に近いタイパ島のマカオジョッキークラブ(マカオ競馬場)に隣接した場所。客室数は約330室で、2016年上半期の開業予定という。

ホテルの運営を担当するのは、バンコク、パタヤ、香港、サンフランシスコ、蘇州、シンセン、北京でラグジュアリーホテルブランド「ホテルG」を展開するGCPホスピタリティ社。

なお、マカオのカジノ売上は昨年(2014年)6月から今年6月まで13ヶ月連続で前年割れとなっており、低迷が長期化している。昨今、マカオでは従来のカジノ依存型経済からの脱却を図る動きが官民ともに活発化している。

「ハリウッドルーズベルトマカオ」完成予想イメージ(写真:MGTOウェブサイトより)

「ハリウッドルーズベルトマカオ」完成予想イメージ(写真:MGTOウェブサイトより)

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