マカオ税関、無許可の「リラックマ」テーマカフェ摘発=商標権侵害、店主らを起訴
- 2015/8/7 21:20
- 産業・経済
日本で2003年に登場し、すっかりお馴染みとなった癒し系のキャラクター「リラックマ」だが、日本から遠く離れたマカオでも高い知名度と人気を誇る。しかし、その人気に勝手に便乗して商売を展開する悪徳業者も存在するようだ。
マカオ税関は8月6日、マカオ・北区にある「リラックマ」をテーマにしたカフェに対し、商標権所有者から許可を得ず営業しており、商標権を侵害した疑いがあるとして摘発を行い、店主と従業員の計2人の身柄を拘束した。知的財産権関連法違反で起訴する方針という。
マカオ税関の発表によると、「リラックマ」の商標権を所有する日本のサンエックス社から事前に通報を受けていた案件で、税関知的財産権チームによる内偵捜査などを通じて違法行為の証拠固めが進められたとのこと。サンエックス社はマカオで同キャラクターの商標を登録済み。
摘発の際、店内からは「リラックマ」ブランドの商標を侵害した疑いのある食器やチラシなど1381点が押収された。また、店舗のインテリアや集客のためのフェイスブックを使った集客プロモーションでもキャラクターの図案及びセリフを無断使用していたという。税関及びサンエックス代表者の初歩鑑定によると、いずれも公式商品ではなく偽物であることが確認されたとのこと。
なお、マカオ税関では、仮に公式商品を使用していたとしても、営業目的の場合は商標権所有者から許諾を得る必要があるとの見解を示している。
マカオ税関が商標権の侵害の疑いでテーマ型飲食店を摘発したのは今回が初めて。