マカオ監獄、舎房内禁煙へ=喫煙は屋外で週3時間まで認める方向

マカオでは屋内公共エリアの大半が禁煙となっている。カジノについても、マスゲーミングフロアは喫煙ルームを除いて全面禁煙だ。一方、VIPルームは現在も分煙で、フロアの50%まで喫煙ゾーンを設定することができる。

目下、マカオ政府はVIPルームの禁煙化に向けた準備を進めているが、カジノ売上へのマイナス影響を憂慮する意見もあり、その動向に高い関心が集まっている。マスゲーミングフロアと同様、禁煙化の上で喫煙ルームを設置する案などが検討されている。

実は、「聖域」はカジノVIPルームだけではない。マカオ監獄にも喫煙可能な房舎が存在するという。マカオ政府は、カジノVIPルームだけでなく、監獄内の房舎についても禁煙化を実施する方針のようだ。

マカオ立法会第2常設委員会は8月13日、禁煙関連法改正案に関するディスカッションを行い、マカオ監獄の李錦昌獄長も出席した。委員会の陳澤武委員長は、監獄房舎の禁煙化については大きな反対意見もないとして、改正法施行とともに実施される見通しを示した。

現在、マカオ監獄では喫煙房舎以外は運動場も含めて一律禁煙という。房舎禁煙化実施後については、被収容者に週に3時間与えられる「放風」と呼ばれるリラックスタイムに限って屋外で喫煙を認める方向で調整するとのこと。

委員からは禁煙化によって被収容者の情緒への影響や暴動につながる可能性を問う質問も出たが、李獄長は禁煙指導員や心理カウンセラーによるケアで対応できるとした。

マカオ・コロアン島にあるマカオ監獄(資料)—本紙撮影

マカオ・コロアン島にあるマカオ監獄(資料)—本紙撮影

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