マカオカジノVIPルーム大手ジーメイが黒字転換=15年上期、越・豪の新規事業寄与

マカオの複数のカジノ施設内にVIPルームを展開するジャンケットオペレーター大手で香港上場企業のジーメイ・インターナショナル・エンターテイメント・グループ(集美国際娯楽)は8月17日、今年(2015年)上期(1〜6月)の業績発表を行った。純利益は5279万香港ドル(日本円換算:約8.46億円)となり、前年同期の828万香港ドル(約1.33億円)の赤字から黒字転換を果たした。

また、上半期の売上は前年同期比127.4%の大幅増となる1億1237万香港ドル(約18.01億円)を記録している。

マカオの月刊英字経済誌「マカオビジネス」が8月18日付電子版で報じた内容によると、同社は黒字転換の主要因としてオーストラリア及びベトナムに進出し、当地におけるエンターテイメント、ゲーミング(カジノ)分野の新規事業が寄与したことを挙げているという。

昨今、マカオのカジノ売上の低迷が長期化しており、中でもVIPルームの落ち込みが顕著となっている。大手ジャンケットオペレーターの間では、オーストラリア、フィリピン、ベトナム、カンボジアといった近隣の新興カジノ国へ進出する動きが活発化しているとされる。

マカオのジーメイカジノ(資料)=マカオ、新口岸地区—本紙撮影

マカオのジーメイカジノ(資料)=マカオ、新口岸地区—本紙撮影

関連記事

Print Friendly, PDF & Email

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオで無資格にも関わらず薬剤の注射による美容医療行為に従事したとし…
  2.  マカオ政府統計・センサス局は9月6日、今年(2024年)5〜7月期の住宅価格指数を公表。 …
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進んだ昨年(2023年)から歩行者による禁止場所で…
  4.  マカオの多くのカジノ施設が航空会社のマイレージ制度と似た会員プログラムを提供しており、入会するこ…
  5.  マカオ司法警察局は9月5日、マカオの高齢者を狙った特殊詐欺(電話詐欺)事案に関与したとして20代…

ピックアップ記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  シンガポール発の国際ラグジュアリーホテルブランド「カペラ」がマカオ初進出することがわかった。カペ…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(澳門輕軌)」タイパ線の媽閣駅延伸部が12月8日に開業。マカ…
  4.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  5.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  マカオは面積約30平方キロ、人口約68万人の小さな街だが、コロナ前には年間4000万人近いインバ…
  5.  日本政府は8月22日、早ければ同月24日にも東京電力福島第一原発におけるALPS処理水(以下、処…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年9月号
(vol.135)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun