マカオ国際空港8月実績、3指標で開港以来最高記録=新路線開設と夏休み需要好調受け
- 2015/9/4 12:56
- 産業・経済
マカオの主要な空の玄関口となるタイパ島のマカオ国際空港。海外(中国本土、香港、台湾含む)からマカオを訪れる旅客数は昨年(2014年)過去最高の約3150万人(のべ、以下同)に達したが、今年(2015年)に入って以降減少傾向にある。
そんな中、マカオ国際空港は安定した実績を維持しているという。8月は単日離発着回数、単月離発着回数、単月のべ旅客輸送量の3指標で1995年の開港以来となる最高記録を更新したとのこと。
マカオ国際空港運営会社は9月3日、今年8月の実績を公表した。タイ・バンコクの爆発事件などの影響があった同月だが、新路線の開設や夏休みシーズンに伴う内外旅行需要の高まりを受け、旅客運輸量は前年同月比9%増の約57万人、離発着回数は同12%増の約4900回に達した。
約57万人の旅客の路線別内訳は、約22万人が東南アジア線、約19万人が中国本土線、約16万人が台湾線で、それぞれ前年同月比10%、5%、13%増だったという。
同月の貨物輸送量は14%増の約2300トン、ビジネスジェットの離発着回数は15%増の250回とのこと。
8月にはジェットスター・パシフィック航空によるマカオ〜ハイフォン線の新規就航があり、9月はマカオとベトナム・ホーチミン、沖縄(那覇)、中国・海口を結ぶ新路線の開設を予定しているという。同空港では、今後も就航都市の拡大を進めたいとしている。
昨年、マカオ国際空港の旅客輸送量は前年比9%増の548万人、発着回数は5.3万回となり、開港以来最多を記録している。旅客輸送量規模では、隣接する香港国際空港との比較でおよそ10分の1、日本国内9位(2013年実績)の鹿児島空港とほぼ同じ。