マカオ、オーバーステイの韓国人男が金槌で女性襲う=カジノで負け、カネ欲しさの犯行
- 2015/9/21 22:47
- 社会・政治
近年、マカオを訪れる韓国人旅客が急増しており、昨年(2014年)には初めて年間累計50万人を突破した。一方で、韓国人による犯罪も目立ち、社会的関心事となっている。
マカオ司法警察局は9月20日午後、近日マカオ・タイパ島で発生した「極めて残忍な」強盗傷害事件に関する緊急記者会見を開き、韓国人の男、李容疑者(33)を逮捕したことを発表した。
9月16日夜、タイパ島のマカオジョッキークラブ(マカオ競馬場)付近を通りがかった女性が背後から近づいてきた何者かに鈍器のようなもので殴られ、現金およそ1万パタカ(日本円換算:約15.4万円)の入ったバッグを奪われるという事件が発生。その後、監視カメラの映像から李容疑者を特定し、今回の逮捕に至ったとのこと。
警察によると、男は犯行を認める供述をしているという。動機については今年5月にマカオへ来たがカジノで負けたため、その補填とマカオでの生活費を得るためだったとのこと。犯行には事前にマカオの金物店で購入した金槌を使ったとし、市内複数箇所で犯行の下見を行っていたとのこと。
男は自身の犯行であることを隠すため、犯行時と逃走時で別の衣服に着替えていたこともわかっており、計画的な犯行だったことが伺える。
なお、被害に遭った女性は頭部を30針縫う大けがを負ったが、現在は退院しているという。警察の捜査の中で、男がオーバーステイ状態であったこと、今年7月にマカオ・コタイ地区のカジノ内で別の韓国人から21万香港ドル(約333.1万円)相当のカジノチップを盗んだ疑いがあることも発覚したとのこと。
マカオでは、9月18日深夜から19日未明に掛けて実施された夜の繁華街の一斉取り締まりで、ナイトクラブで違法に就労していたとして韓国人の女3人が検挙されたばかり。今年に入って以降、スポーツベッティングサイトの運営、組織売春、自作自演の狂言、オーバーステイなど、マカオにおける韓国人による犯罪が相次いでいる。