マカオの年間カジノ売上見通し下方修正、対前年33〜34%減=格付け大手フィッチ

マカオのカジノ売上が昨年(2014年)6月から今年8月まで15ヶ月連続で前年割れとなり、低迷が長期化の様相を呈している。今年1〜8月の累計カジノ売上は36.5%減の1588.82億パタカ(日本円換算:約2兆3883億円)にとどまる。

マカオの月刊英字経済誌マカオビジネスが9月23日付電子版で報じた内容によると、大手格付け会社フィッチ・レーティング社がこのほど発表した最新レポートの中で、今年のマカオの年間カジノ売上見通しについて、前年比29%減としていた予想を33〜34%減に下方修正したという。

フィッチ・レーティングでは、下方修正の理由について、今年新たに開幕する新規大型IR(統合型リゾート)によるカジノ売上が事前予想を下回る見通しのためとした。なお、来年(2016年)のカジノ売上については、安定するだろうとしている。

マカオのカジノ売上の大半を稼ぎ出すのがVIPカジノ部門だが、中国本土の反汚職キャンペーンやマカオ当局によるカジノ周辺の規制及び入境制限の強化などを理由に、VIPカジノの主要顧客基盤である中国本土富裕層のマカオへの渡航意欲が減退しているとされ、売上低迷の主要因とされている。

マカオのカジノ(イメージ)—本紙撮影

マカオのカジノ(イメージ)—本紙撮影

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