香港とマカオ結ぶ高速船で火災事故=負傷者なし、エンジン故障が原因か

10月10日午後4時30分頃、マカオ・外港フェリーターミナルから香港・上環へ向かっていたターボジェットのボーイング929-115型水中翼船「幸運星号」(乗客乗員134人)で火災が発生。右舷後方の排気口から大きな炎が上がっているのが確認された。出火地点は香港到着直前で、香港当局の消防船による消火作業により間もなく鎮火した。

マカオの政府系放送局TDMが同日夜のラジオニュースで報じた内容によると、負傷者はいなかったとのこと。幸運星号は午後3時30分にマカオを出発し、香港到着目前の西環付近沖合でエンジン故障が発生、その後、エンジンルーム内で出火したという。乗客らは船長の指示で火元から離れたローワーデッキに移動し、消火作業を待ったとのこと。鎮火後、曳航されて午後5時30分に目的地の香港・上環フェリーターミナルに到着した。

ターボジェットは香港とマカオの間を約60分で結んでいる。24時間運航で、昼間の運航間隔は15分に1本。

なお、幸運星号は昨年(2014年)6月にもマカオ・外港フェリーターミナル付近で防波堤に衝突する事故を起こしている。この際、日本人乗客を含む70人が重軽傷を負った。

幸運星号。写真は2014年6月の防波堤衝突事故時のもの(写真:マカオ海事・水務局)

幸運星号。写真は2014年6月の防波堤衝突事故時のもの(写真:マカオ海事・水務局)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  2.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…
  3.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  4.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  5.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  2.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  5.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  2.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun