マカオの8月新規住宅ローン承認額、前月比33.3%上昇=カジノ低迷の中、3ヶ月連続プラスに
- 2015/10/13 10:41
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は10月12日、今年(2015年)8月の住宅及び商業物件向けローン関連統計を発表。新規貸付承認額については住宅向けが3ヶ月連続上昇、商業向けが前月から下落に転じたが、未返済ローン残高についていずれも前月から上昇を継続した。
新規住宅ローン貸付承認総額は前月から33.3%上昇の56億パタカ(日本円換算:約841億円)で、4ヶ月続いた下落後、3ヶ月連続のプラスとなった。このうち、マカオ居民(=マカオ居留権保有者)が占める割合は64.2%。金額ベースではマカオ居民向けが11.4%下落、非居民向けが1292.1%の急上昇。前年同月比では10.7%の上昇となった。
プレビルド(未完成)物件に対する新規貸付承認額は前月から44.9%の上昇となる12億パタカ(約180億円)。このうち、総額の93.1%を占めるマカオ居民向けが38.5%上昇。前年同期比では14.7%の下落となった。
新規商業物件向けローン貸付承認額は23.0%下落の97億パタカ(約1456億円)。このうち、マカオ居民が占める割合は99.2%。金額ベースでは、マカオ居民向けが2.4%、非居民向けが97.0%のそれぞれ下落。前年同期比では11.8%下落。
8月末時点の住宅ローンの未返済残高は1690億パタカ(約2兆5375億円)で、前月末から1.2%、前年同時期から17.4%のそれぞれ増。このうち、マカオ居民が占める割合は94.0%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.0%、3.6%のそれぞれ増。
商業物件向けローン未返済残高は前月末から2.0%、前年同時期から34.6%のそれぞれ増となる1503億パタカ(約2兆2567億円)。このうちマカオ居民が占める割合が88.2%。マカオ居民と非居民の未返済ローン残高はそれぞれ前月から1.8%増、3.1%増。
8月末締めの住宅ローン未返済比率は0.09%で、前月末、前年同月からそれぞれ0.02ポイント上昇。商業物件向けローンの未返済比率は0.04%で、前月末と同水準、前年同月から0.03ポイント下落。