マカオの新IRスタジオ・シティ、カジノテーブル認可数は250台か?

今月(10月)27日に開業を予定しているマカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)「スタジオ・シティ」だが、核となるカジノフロアに設置されるゲーミング(カジノ)テーブルの認可数が現在も未発表となっている。

スタジオ・シティ運営会社が今年(2015年)1月に開催した概要説明会では、収容可能テーブル数を約500台とし、400台の認可を得るのが目標だとしていた。

マカオでは、政府のカジノ監理当局(博彩監察協調局)が各カジノ運営企業からの申請を元にゲーミングテーブルの割り当てを行う。ただし、ゲーミングテーブルの総数もコントロール下にあるため、カジノ運営企業の希望がそのまま通るわけではない。昨今、マカオ政府はゲーミングテーブル総数を抑制する方針を明らかにしており、今年5月に大型IRギャラクシーマカオが第2期拡張オープンをした際にも、設計上の収容可能テーブル数500台に対し、実際の認可数は150台にとどまっていた。

マカオの日刊紙澳門日報は10月14日、15日付紙面に掲載した記事の中で、大和総研が近日発表したマカオカジノ業界レポートの内容をベースに、スタジオ・シティのテーブル認可数は開業時の210台と年末までに40台が追加されることで合計250台になる見通しとし、開業時点の配分はマスゲーミングフロア(平場)が210台、ハイエンドマス及びVIPルームが50台と具体的に報じた。さらに、5月時点で150台の認可を得ていたギャラクシーマカオ第2期についても数週間以内に50台、年末までに50台の計100台の追加認可が予定されており、スタジオ・シティと同じ250台規模となるだろうとしている。

なお、同紙の取材に対し、博彩監察協調局の上位部門にあたるマカオ政府経済財政庁のライオネル・リョン(梁維特)長官は14日、このニュースについて「スタジオ・シティ及びギャラクシーからゲーミングテーブルに関する申請は受領済みだが、検討中を行っているところで具体的な数字は未定である」とコメント。スタジオ・シティも当局からの回答があり次第速やかに発表するとしている。

博彩監察協調局が公表している最新データによると、今年第2四半期末時点のマカオのゲーミングテーブル数は5814台。

マカオ・コタイ地区の大型IR、スタジオ・シティのカジノフロア(資料)=2015年8月—本紙撮影

マカオ・コタイ地区の大型IR、スタジオ・シティのカジノフロア(資料)=2015年8月—本紙撮影

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