マカオ・コタイ地区に今年(2015年)10月27日、総工費32億米ドル(日本円換算:約3800億円)を投じたという巨大IR(統合型リゾート)プロジェクト「スタジオ・シティ」がオープンを予定している。
スタジオ・シティはハリウッド映画をテーマとした大型IR施設で、カジノ、ホテル、ショッピングモール、多目的アリーナのほか、世界初の8の字型観覧車「ゴールデン・リール」、バットマンをテーマにしたアトラクション「バットマン・ダーク・フライト」、世界的イリュージョニストとして知られるフランツ・ハラレー氏プロデュースの常設型マジックアトラクション「ザ・ハウス・オブ・マジック」など、ファミリー向けレジャー・エンターテイメント要素を多数盛り込んでいるのが特徴的だ。
スタジオ・シティ運営会社は10月18日、10月27日の開幕セレモニーの中で特別コンサートを開催する予定で、世界的な歌姫マライア・キャリー、香港を代表するスターで「キング・オブ・ダンス」と呼ばれるアーロン・クオック(郭富城)、韓国の女性4人組歌手グループSISTAR(シスター)が出演することを明らかにした。
また、開幕セレモニーではスタジオ・シティがテーマのショートフィルムで、マーティン・スコセッシが監督を務め、ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが出演する「The Audition(原題)」の上演も予定されている。
スタジオ・シティでは、セレブリティを起用した華やかな開幕セレモニーを行うことで、広くアジアに新施設のオープンをアピールしたい狙いがあるとしている。
スタジオ・シティは5000席規模のコンサート会場、スタジオ・シティ・イベント・センターを併設しており、来年(2016年)2月20、21日の2日間にわたって開催を予定しているマドンナ初マカオ公演の誘致に成功したことでも話題となった。