マカオ政府統計調査局は10月26日、今年(2015年)9月の入境旅客統計を公表した。同月の訪マカオ旅客数は前年同月比0.4%増となる241万5499人(のべ、以下同)となり、4ヶ月ぶりに前年水準を上回った。
今年9月の訪マカオ旅客のうち51.4%が日帰り旅客で、旅客の平均滞在時間は前年同月から0.2日増の1.2日、宿泊を伴う旅客に限ると0.3日増の2.2日。
旅客の居住地別では、訪マカオ旅客の大半を占める中国本土が1.4%減となる157万2868人、このうち個人旅行者に限ると0.6%増の65万7621人。省市別では広東省が67万1672人で最大となり、以下、福建省の7万3622人、湖南省の6万4569人と続く。その他の主要居住地では香港が6.8%増の54万3835人、台湾が5.6%増の8万4453人、韓国が22.6%減の3万6223人、日本が16.6%増の3万1864人。9月の入境旅客数に占める中国本土旅客の割合は65.1%で、前月から4.0ポイント下落している。
今年1〜9月の累計入境旅客数は前年同期比2.9%減の2285万3973人。このうち、中国本土旅客は3.8%減の1520万9840人で、全体に占める割合は66.6%。
マカオを訪れる日本旅客は2012年秋の日中関係の複雑化や円安の進行などを受けて減少が続いていたが、9月は2ケタの回復となった。
一方、マカオを訪れる韓国人旅客は近年増加傾向にあり、昨年(2014年)は前年比16.9%増の約55万人に達している。しかし、韓国で5月末からMERS(中東呼吸器症候群)の感染拡大が顕在化したことを受け、今年6月から9月までの直近4ヶ月間は前年同月比で2割超の大幅減が続いている。