マカオ、10月カジノ売上28.4%減の3030億円=17ヶ月連続前年割れも国慶節連休効果で下げ幅縮小
- 2015/11/1 17:07
- カジノ・IR
マカオ政府博彩監察協調局は11月1日、今年(2015年)10月のマカオの月次カジノ売上について、前年同月比28.4%減の200.59億パタカ(日本円換算:約3030億円)だったとする最新統計を発表した。
月次カジノ売上の前年割れは昨年6月以降17ヶ月連続も、10月の下落幅は前月から4.6ポイント改善、金額は29.26億パタカ(約442億円)増加となった。月次売上が200億パタカを上回ったのは今年5月以来。
今年1〜10月の累計カジノ売上は1960.74億パタカ(約2兆9622億円)で、前年同期比35.5%減。
マカオ政府の今年度(1〜12月)財政予算では、月次平均カジノ売上が200億パタカ(約3022億円)に設定されているが、今年8月終了時点での累計で月平均が198.60億パタカ(約3000億円)となり、これを下回る結果となったことから、マカオ政府は9月1日付で緊縮財政措置をスタートさせた。1〜10月の月平均は196.07億パタカ(約2962億円)で、引き続き予算未達状態にある。
10月は月初に中国本土の国慶節連休(約1週間)があり、期間中のカジノ売上が予想を上回ったとされる。また、月末に大型IR(統合型リゾート)スタジオ・シティの開幕があった。
【資料】2015年のマカオの月次カジノ売上の推移(カッコ内は前年比)
・1月:237.48億パタカ=約3588億円(17.4%減)
・2月:195.42億パタカ=約2952億円(48.6%減)
・3月:214.87億パタカ=約3246億円(39.4%減)
・4月:191.67億パタカ=約2896億円(38.8%減)
・5月:203.46億パタカ=約3074億円(37.1%減)
・6月:173.55億パタカ=約2622億円(36.2%減)
・7月:186.15億パタカ=約2812億円(34.6%減)
・8月:186.23億パタカ=約2813億円(35.5%減)
・9月:171.33億パタカ=約2588億円(33.0%減)
・10月:200.59億パタカ=約3030億円(28.4%減)
>1〜10月累計:1960.74億パタカ=約2兆9622億円(35.5%減)