マカオフードフェスティバル開幕、過去最大規模=韓国屋台村を誘致

毎年11月にマカオの観光名所、マカオタワー前の西湾湖広場で約2週間にわたって開催される大型屋台村イベントで、今年で15回目を迎える「マカオフードフェスティバル(中国語:澳門美食節)」が11月13日に開幕した。

マカオフードフェスティバルは地元飲食企業による中国料理、ポルトガル・マカオ料理、東南アジア料理の屋台が多数並ぶほか、毎年特定の国の名物料理を集めた特設コーナーを設定することでも知られる。一昨年はタイ、昨年は日本で、今年は韓国となる。会場の一角に韓国風のデコレーションを施した「韓国村」コーナーを設け、韓国料理をはじめ、パフォーマンスなどを通じて韓国のプロモーションが行われるという。韓国を誘致した理由として、主催者側は昨今の韓流ブームを受けたものと紹介しているが、今夏、韓国で猛威を振るったMERS(中東呼吸器症候群)の影響を受け、マカオと韓国の間の相互往来が減少していることもあり、イベントを通じて巻き返しを図りたい意向のようだ。

主催者によると、今年は過去最大規模での開催となり、ブース出展数は現地企業が122、韓国企業が25とのこと。

第15回マカオフードフェスティバルの会期は11月29日まで。入場無料だが、会場内で飲食する場合には各ブース共通のフードバウチャーを購入する必要がある。

マカオフードフェスティバルをめぐっては、昨年、一部ブースで賞味期限切れの食材を使用していたことが発覚した。主催者側は出展者への説明会などを通じてルール遵守を徹底するよう求めたことを明らかにしている。また、今年は独特の風味を持つ臭豆腐などのほか、犬肉や昆虫といったマカオで食用と認められていないものについても使用及び販売厳禁とすることが通達されたという。

第15回マカオフードフェスティバルの会場を視察する崔世安マカオ行政長官(中央)ら=11月13日、マカオ・西湾湖広場(写真:GCS)

第15回マカオフードフェスティバルの会場を視察する崔世安マカオ行政長官(中央)ら=11月13日、マカオ・西湾湖広場(写真:GCS)


第15回マカオフードフェスティバル開幕式典=11月13日、マカオ・西湾湖広場(写真:GCS)

第15回マカオフードフェスティバル開幕式典=11月13日、マカオ・西湾湖広場(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ治安警察局は11月21日、他人の身分証を使用してカジノへ入場した上、賭博で獲得した得たポイ…
  2.  冬のマカオの街を美しく彩る毎年恒例のイルミネーションイベント「ライトアップマカオ2024(中国語…
  3.  マカオ政府統計・センサス局(DSEC)は11月21日、今年(2024年)10月の訪マカオ外客数(…
  4.  マカオを中心にアジア、欧州で統合型リゾート(IR)施設の開発・所有・運営を行うメルコリゾーツ&エ…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営する澳門輕…

ピックアップ記事

  1.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  2.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…
  4.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  5.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun