国際カジノ見本市「マカオゲーミングショー」開幕=日本勢も異業種含め多数出展
- 2015/11/17 18:23
- カジノ・IR
マカオ・コタイ地区の大型IR(統合型リゾート)ヴェネチアンマカオ併設のコンベンション内のコタイエキスポホールで11月17日、大型国際ゲーミング(カジノ)見本市「マカオゲーミングショー(MGS)2015」が開幕した。
MGSは地元マカオのゲーミング(カジノ)機器製造業者の組合にあたる澳門娯楽設備廠商会の主催で2013年にスタートし、入場者数は初回が8000人、第2回が1万2000人だったとのこと。今回が3回目の開催で、会期は19日までの3日間。
MGSには、スロットなどゲーミングマシンメーカー及び関連機器やシステム、ゲーミングチップやトランプなどのカジノグッズ、VIPクラブなどを運営するカジノ仲介業者、ドックレースや競馬などのスポーツベッティングといったカジノ関連業界のほか、飲食、サービス、メディア、教育と行った周辺分野まで、世界各地の幅広い企業が出展している。
大型ブースを積極展開しているのがゲーミング(カジノ)マシンメーカー各社だ。中でも、ライブ中継型ゲーミングシステムのリーディングカンパニーとして知られる地元マカオのメーカーのLTゲーム社は、昨年業務提携を行った米スロット製造大手のIGT社と共同で会場内最大規模のブースを構え、勢いを感じさせる。
日本勢の出展も目立った。ゲーミングと直接関連する企業では、ゲーミングマシンメーカーのアルゼゲーミング、コナミゲーミング、セガサミークリエイション、紙幣識別機のJCMグローバル、ゲーミングチップ製造のマツイアジア、プレイングカード(トランプ)製造のエンゼルが出展。また、異業種からも、環境・エネルギーシステム、鋼製構造物、産業機械などの設計・建設を手がけるJFEエンジニアリングが初出展、省エネ装置のローレンツが2回目の出展を行っている。出展企業はいずれも国際カジノ見本市への出展を通じ、マカオ、アジアや北米の大手カジノ運営企業に自社製品の採用をアピールしたい意向だ。
JFEエンジニアリングは、SMAPがコマーシャルの撮影をしたことで一気に有名になったシンガポールのIR、マリーナベイサンズの屋上部分「スカイパーク」の建設を手がけたことでも知られる。今回の出展目的については、大型カジノIR施設の建設ラッシュが続くマカオにおいて、環境・リサイクル技術を紹介するためという。ローレンツは消費電力の大きいIR運営会社などに対して、すでに日本の大手コンビニエンスストアチェーンや海外の大手スーパーなどに納品実績のある省エネ装置とコスト削減効果を説明し、売り込みたいとのこと。