マカオ政府の来年度予算案通過=カジノ税収17%減、市場低迷反映

11月25日、マカオ特別行政区政府の来年度(2016年1〜12月)予算案が立法会を通過した。マカオ経済の屋台骨といえるカジノ業の低迷が長期化する中で歳入が2ケタ減となる一方で、歳出は微増となるが、財政黒字は確保できる見通し。

政府の歳入は前年度比13.9%減の1032億5152万パタカ(日本円換算:約1兆5863億円)で、このうちカジノ税収(税率はカジノ売上のおよそ40%)が16.7%減の700億パタカ(約1兆755億円)、歳入の約7割を占める。不動産取引にかかる印紙税についてもは2割強のマイナスとなる約13億パタカ(約200億円)で、不動産市場の冷え込みも織り込まれるかたちとなった。

歳出については、1.5%増の850億3804万パタカ(約1兆3065億円)。公務員給与の増額のほか、市民向けの現金及び医療クーポン券の配布、各種補助金といった還元策も前年並みまたは一部増額にて継続される方向。

歳入減、歳出増だが、182億パタカ(約2796億円)の財政黒字を見込む。

マカオ立法会全体会議=11月25日(写真:GCS)

マカオ立法会全体会議=11月25日(写真:GCS)

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ政府交通事務局(DSAT)は4月11日、マカオ及びマカオにとって第二の旅客ソースとなる香港…
  2.  マカオ治安警察局は4月10日、マカオ半島の中区に所在するマンションの一室について、無認可宿泊施設…
  3.  マカオではアフターコロナで社会・経済の正常化が進む中、歩行者による禁止場所及び赤信号での道路横断…
  4.  マカオ政府旅遊局(MGTO)は4月11日、(前月28日にミャンマーで発生し、隣国のタイでも大きな…
  5.  マカオでは世界的な健康意識の高まりを受け、マカオでは屋内公共エリア及び公園などの大半を禁煙とする…

ピックアップ記事

  1.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  2.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun