マカオのパンダ1頭が帰国、多くの市民ら沿道で見送り=故郷の中国・四川省で繁殖計画に参加
- 2015/11/29 13:38
- 社会・政治
マカオで飼育、展示されている3頭のジャイアントパンダのうち、およそ5年前にマカオ初のパンダとしてやって来た7歳のオスのスーヤン(蜀祥)が11月29日午前、中国の全国繁殖計画に参加するため専用機で帰国の途についた。
飼育施設のあるコロアン島からマカオ国際空港までの道中には多くの市民が集まり、スーヤンの新たな門出を祝った。
2009年、マカオ返還10周年を記念して中国中央政府からマカオへジャイアントパンダのつがいを贈ることが発表され、2010年12月にスーヤン(当時の名前はカイカイ)とメスのシンシンがマカオへ到着し、2011年1月からコロアン島のマカオジャイアントパンダパビリオンでの展示されてきた。マカオでの繁殖が期待されたが、その矢先、メスのシンシンが昨年(2014年)6月に急性腎不全及ぶ合併症の血性腸炎で急死してしまう。これを受け、繁殖可能年齢に達し、健康状態も良好なスーヤンの新たなパートナー探しが課題となっていた。
その後、マカオ返還15周年を迎えた昨年12月、別のジャイアントパンダのつがいがマカオに贈られることが決まり、新たに迎えるつがいがカイカイ、シンシンの名前を継承し、初代カイカイは元の名前のスーヤン(蜀祥)に改名し上、全国ジャイアントパンダ繁殖計画に参加するため故郷の中国・四川省にあるパンダ保護研究センターに里帰りし、マカオには戻らないとする方針が明かされた。
今回、スーヤンが中国へ永久帰国することを受け、マカオで飼育、展示されるジャイアントパンダは今年4月にマカオへやって来た「2代目」にあたるカイカイ、シンシンのつがいのみとなる。