松田駐香港日本国総領事が中国外交部駐マカオ特派員公署を訪問=日中関係改善ムードの中で相互に期待感
- 2015/11/30 11:38
- 澳日関係
在香港日本国総領事館の松田邦紀駐香港日本国総領事(大使)は11月27日にマカオを訪れ、マカオの外交事務を執り行う中国中央政府の出先機関である中国外交部駐マカオ特派員公署の葉大波中国外交部駐マカオ特派員との会談に臨んだ。
松田総領事、葉特派員はいずれも今年(2015年)10月に着任したばかりで、今回が初顔合わせとなった。
現在、マカオには日本公館がなく、在香港日本国総領事館の管轄エリアとなっている。
中国外交部駐マカオ特派員公署は11月28日、両氏の会談内容を明らかにした。葉特派員はまず昨今の中国と日本の関係に言及し、「昨年末以降、双方の共同努力の下、両国関係はこう着状態を脱し、安定に向けた勢いを維持している」との見方を示した上、「歴史を鑑とし、未来に向かうという精神を以て戦略的互恵関係の推進を継続する」という中国側の主張を伝えた。また、「日本が対中政策に積極的に取り組み、中国もそれに向き合うことで、両国関係の着実な改善が進むことを希望する」と述べた。
続いて、葉特派員からマカオの経済・社会動向について紹介があり、中国の第13次5ヶ年計画(2016〜20年)において、国家経済発展及び対外開放分野でマカオの位置付け及び機能の向上が予定されていることが特に強調されたとのこと。中国外交部駐マカオ特派員公署として、在香港日本国総領事館のマカオにおける領事機能を履行するために必要な支援を提供したいとする意向を伝えられたという。
松田総領事は、日本とマカオの経済・貿易、文化面での交流は日々密接になっており、今後日本とマカオの友好協力関係の発展がさらに拡大することを期待すると述べたとのこと。