マカオ、同姓同名別人の不動産担保に高額詐取した出所後の男逮捕=服役中に誤配された手紙で資産情報知る
- 2015/12/2 18:31
- 社会・政治
マカオに暮らす麥(モク)さんが11月13日に自宅に戻ったところ、玄関ドアに差し押さえを示す貼り紙があることに気付き、全く心当たりがないことから、すぐに警察に通報したという。
その後の司法警察局による捜査で、同姓同名の別人が麥さんの自宅不動産を担保に借り入れをしていた疑いが強まり、同月27日に麥容疑者(55)を逮捕した。容疑者は麻薬密売の罪で服役経験があり、昨年9月に出所したばかりで、服役囚にどういうわけか同姓同名の別人宛ての手紙が届き、その内容を読み不動産を所有していることを知ったことがきっかけで、出所後に犯行に及んだという。不動産を担保に借り入れをする場合、弁護士事務所や役所での手続きが必要となるが、いずれもなりすましが通用し、200万香港ドル(日本円換算:約3000万円)を詐取することに成功したとのこと。なお、金はすべてギャンブルで使い果たしたという。
マカオの人口は約60万人の街。マカオ政府身分証明局の統計によると、マカオで最も多い姓は約6万人の陳さんで、黄さん、李さん、梁さんがいずれも4万人以上いるという。麥さんはトップ10圏外で、人口のおよそ100人に1人にあたる約6000人。