マカオ居民の人民元預金対前月17.2%の大幅減=15年10月、マカオ貨幣・金融統計
- 2015/12/4 18:55
- 産業・経済
マカオ政府金融管理局は12月4日、今年(2015年)10月の貨幣・金融統計を公表した。内容のサマリーは下記の通り。
【マネーサプライ】
流通貨幣が1.7%、通知預金が3.3%のぞれぞれ上昇となり、M1は前月から3.0%増加。同時に、準通貨負債は1.4%下落、通貨供給量M2は0.9%減の4781億パタカ(日本円換算:約7兆3585億円)となった。前年同月と比較してM1が2.5%、M2が2.4%のそれぞれ下落。通貨ストラクチャーについては、M2に占めるマカオパタカの比重は29.2%で前月から0.7ポイント、前年同月から3.8ポイントのそれぞれ増、香港ドルの比重は50.7%で、前月から1.5ポイント、前年同月から1.3ポイントのそれぞれ増、人民元の比重は7.7%で、前月から1.5ポイント、前年同月から8.0ポイントのそれぞれ下落、米ドルの比重は10.2%で、前月から0.7ポイント下落、前年同月から2.8ポイント増。
【預金】
マカオ居民(マカオ居留権保有者)による預金は前月から1.0%減の4661億パタカ(約7兆1738億円)。通貨別ではマカオパタカが1.5%、香港ドルが2.1%、その他外貨が1.0%のそれぞれ増、人民元が17.2%、米ドルが7.4%のそれぞれ減、。非マカオ居民による預金は前月から1.5%増の2739億パタカ(約4兆2156億円)。公共部門の銀行システムへの預金は3.0%下落の1231億パタカ(約1兆8945億円)に。これらを総合して計算した銀行システムの預金総額は前月比0.5%増の8632億パタカ(約13兆2848億円)となった。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの占める割合はそれぞれ19.6%、41.7%、10.6%、24.7%。
【融資】
地元民間部門への融資は前月比0.4%減の3888億パタカ(約5兆9837億円)。このうち、マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ27.2%、65.5%、0.8%、5.9%で、金額ベースでは1056億パタカ(約1兆6252億円)、2546億パタカ(約3兆9183億円)、33億パタカ(約508億円)、229億パタカ(約3524億円)。対外部門への融資は前月比0.3%減の3871億パタカ(約5兆9576億円)。マカオパタカ、香港ドル、人民元、米ドルの比率はそれぞれ1.4%、24.3%、20.2%、48.7%で、金額ベースでは55億パタカ(約846億円)、940億パタカ(1兆4467億円)、780億パタカ(約1兆2004億円)、1885億パタカ(約2兆9011億円)。
【預貸率】
銀行のマカオ居民に対する預貸率は10月末時点で前月末と比較して0.7ポイント上昇の66.0%。非マカオ居民含む総体預貸率は0.1ポイント上昇の89.9%。