マカオの官営無料Wi-Fi、24時間サービス開始=ホットスポット183ヶ所に

マカオ政府電信管理局は12月14日、政府の出資により整備された無料Wi-Fi接続サービス「Wi-Fi GO」について、12月15日からホットスポットを21ヵ所増やし、計183ヵ所とすることやサービス提供時間を24時間化することなどを明らかにした。

183ヵ所は一見して少ないように思えるが、マカオの面積は約30平方キロ、東京の山手線の内側のちょうど半分に相当するコンパクトな街であることから、密度は高いといえる。マカオの人口は約60万人、訪マカオ外客数は年間3千万人以上というアジアを代表する観光都市として知られる。

「Wi-Fi GO」は、市内の世界遺産、観光名所、公園、政府施設周辺を中心にホットスポットを設置し、市民及び観光客が無料でWi-Fi接続を利用できるサービス。速度は下り3Mbps、上り512Kbps(いずれも最大値)で、暗号化接続にも対応する。同局によると、サービス開始後5年目を迎え、今年10月までにのべ2370万回超の接続があったという。

同サービスはユーザーが集中する都心部の世界遺産周辺などでは、接続しにくい状況などもしばしば見受けられたが、同局では今年10月、システム更新により安定性及び速度の向上を図ったとのこと。

マカオでは、「Wi-Fi GO」のほか、カジノ付き大型IR(統合型リゾート)が、独自に無料Wi-Fi接続サービスを展開している。IR運営会社の広報担当者によると、無料Wi-Fiの有無が顧客の動向にも影響を及ぼすとの認識で、各リゾートが顧客獲得のためサービスの拡充に力を注いでいるという。昨今、カジノリゾートが運行する送迎シャトルバスやマカオと香港の間を結ぶ高速船にも無料Wi-Fi接続サービスが普及しているほか、今年10月末から一部路線バスでも導入がスタートした。

マカオの無料Wi-Fi接続「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(イメージ)—本紙撮影

マカオの無料Wi-Fi接続「Wi-Fi GO」ホットスポット周辺に貼られているステッカー(イメージ)—本紙撮影

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