マカオ航空、利用率前年並み68%維持=16年にかけて機材数拡大

マカオのカジノ売上が今年(2015年)11月まで18ヶ月連続で前年割れとなるなど経済の低迷が長期化する中、マカオ国際空港を本拠地とするマカオ航空の業績は比較的堅調に推移しているようだ。

マカオの日刊紙澳門日報が12月24日付紙面で報じた記事によると、マカオ航空のチェン・ホン(陳洪)CEOは12月23日、新機材導入セレモニーに出席後に取材に応じた際、自社の業績についても経済低迷の影響を受けてはいるが、業務の効率化とコスト削減を進めた結果、今年も黒字を確保できる見通しという。フライト頻度を増やしたことが奏功し、今年の旅客数は前年比6%増となり、ロードファクター(有償座席利用率)は前年並みの68%を維持できているとのこと。また、直近6か月の遅延率が前年同期との比較で10ポイント程度改善したという。

目下、マカオ航空では機材数の拡大を進めており、来年中には1995年の運航開始以来最大規模の17機体制となる予定。同社では、来年3月28日からマカオ〜福岡線(週4便)を新規開設するほか、韓国や台湾路線で運航頻度を増やすなどのネットワーク拡充及び利便性向上を図る予定。

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

マカオ国際空港に駐機するマカオ航空機(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ・コタイ地区の統合型リゾート(IR)ギャラクシーマカオに併設する現地最大規模のウォーターパ…
  2.  マカオ・コタイ地区にあるギャラクシーアリーナで4月14日から20日まで卓球シングルスの国際大会「…
  3.  マカオ政府統計センサス局(DSEC)は4月17日、2024年マカオの環境統計を公表。同年のマカオ…
  4.  総合不動産サービス企業のJLL(仲量聯行)は4月17日、同社がマカオ・コロアン島の石排灣地区に位…
  5.  このほどマカオのゲーミング規制当局(博彩監察協調局=DICJ)が公表した今年第1四半期(2025…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  仏ミシュラン社は3月13日、香港・マカオでも高い知名度と信頼性を誇る人気グルメガイド「ミシュラン…
  3.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」の新線「横琴線(…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…

注目記事

  1.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  4.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  5.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2025年4月号
(vol.142)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun