マカオの世界遺産の教会、ガソリン浴びた男がクリスマスミサに乱入=焼身自殺ほのめかすも取り押さえられ未遂に

12月25日午前1時頃、全身にガソリンを浴びた男がクリスマスミサを行っていたマカオの旧市街地中心部にあるカテドラルに乱入する事件が発生した。

マカオの政府系放送局TDMが12月25日朝のラジオニュースで報じた内容によると、男は教会中央の通路に走り込み、ライターを手にして自殺を図ろうとした際、周囲にいた信者や警備員によって取り押さえられたとのこと。男が教会の外でガソリンを浴びていたという目撃証言もあるという。

男は48歳のマカオ居民(マカオ居留権保有者)で、マカオ治安警察局の調べに対して政府の施政に対する不満を語っているとのこと。

事件の現場となったカテドラルはユネスコ世界文化遺産リストに登録されている教会で、当時、多くのカトリック信者がミサに参加していた。ミサ参加者には元マカオ特別行政区行政法務庁長官のフロリンダ・チャン(陳麗敏)氏も含まれていた。

なお、クリスマスミサは事件の影響を受けることなく粛々と続けられたという。

マカオ旧市街中心部にある世界遺産・カテドラル(資料)—本紙撮影

マカオ旧市街中心部にある世界遺産・カテドラル(資料)—本紙撮影


マカオの世界遺産・カテドラル内観(資料)—本紙撮影

マカオの世界遺産・カテドラル内観(資料)—本紙撮影

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