香港の路線バスで中国製EV車両試験導入スタート=16年までに36台、政府が購入費用28億円全額補助

香港政府は2011年、路面周辺の大気汚染対策として電気(EV)バスの試験導入を決定。路線バスサービスを提供する5社が36台のEV車両を香港政府から全額補助を受けて購入し、2年間かけて効果測定を行うもので、補助金の総額は約1.8億香港ドル(日本円換算:約28億円)に上る。

12月27日、最初のEV車両導入事業者となったシティバス・ファーストバス(城巴・新巴)陣営の5台が先行デビューを果たした。同陣営では計10台を購入しており、今回営業路線に投入された5台がBYD(比亜迪)製、16年上半期に投入予定の5台がグレートドラゴン(華夏神龍)製という。いずれも中国本土のメーカーだ。

香港政府環境保護書によると、残る31台分についても、各社で車両の購入手続き及び充電スタンドの設置等の準備を進めているところで、来年(2016年)中にも導入が完了する見通しとのこと。

香港の路線バスといえば、ダブルデッカーのいわゆる「ロンドンバス」が主流だが、今回の試験導入計画で購入するEV車両36台はすべて単層型となる。

シティバスが12月27日から試験導入した中国BYD社製のEV車両(写真:Citybus Limited & New World First Bus Services Limited)

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