マカオの悪質タクシー問題深刻、ぼったくりと乗車拒否が横行=15年累計検挙数3000件超

近年、マカオでは一部の悪質なタクシードライバーによるぼったくりや乗車拒否が大きな社会問題となっている。消費者利益及び観光都市としてのイメージを著しく毀損する行為として警察と交通当局がパトロールを強化して臨んでいるものの、検挙件数は増加の一途をたどっており、いたちごっこが続いている状況だ。

マカオ治安警察局は1月7日、昨年(2015)年の違反タクシー取り締まり状況を発表。総検挙数は5079件で、このうちぼったくりが1233件、乗車拒否が1874件の計3107件に上り、全体の61%を占めた。一昨年(2014年)と比較しておよそ3倍となる。

マカオの人口は約64万人、年間訪マカオ外客数は約3000万人であるのに対し、タクシー総数はおよそ1080台にとどまっており、需要に追いついていないとの見方もある。また、現行法では違反タクシーに対する罰則が極めて甘いと指摘されており、罰則強化やおとり捜査を可能とする法改正の準備も進められている。

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

マカオ治安警察局による違反タクシーに対する取り締まりの様子(資料)=2015年2月(写真:GCS)

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