デング熱患者が日帰りマカオ旅行=マレーシア渡航歴ある中国人男性

マカオ政府衛生局は1月8日午後9時過ぎ、広東省珠海市の検疫当局から同市とマカオの陸路の玄関口にあたるの拱北イミグレーションを利用した旅客の1人について、デング熱感染が確定したとする報告を受けたことを明らかにした。

デング熱は蚊を媒介にしてデングウイルスの感染により起こる急性の熱性感染症で、発熱、頭痛、筋肉痛、皮膚の発疹などが主な症状。

マカオ衛生局に届いた資料によると、患者は32歳の中国人男性で、1月4日に中国本土から日帰りでマカオを訪れ、当日中に中国本土へ戻ったところ、拱北イミグレーションの体温検査で発熱が確認され、その後の血液検査でデング熱1型に感染していることが確定したとのこと。この患者は昨年(2015年)12月5日から今年1月2日まで仕事でマレーシアに滞在しており、流行地域渡航歴と潜伏期間から、現地滞在中に感染したものとみられるという。

マカオ衛生局では、患者のマカオ滞在時間が短いこと、媒介するヒトスジシマカの活動が少ない時期であることから、マカオにおける伝染リスクは極めてわずかであるとの見解を示した。なお、安全上の観点から、患者がマカオ滞在中に立ち寄ったルートのうち、蚊の生息の可能性のある場所について駆除を実施するという。

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

マカオとの陸路の玄関口のとなる広東省珠海市の拱北出入境ゲート(資料)—本紙撮影

関連記事

最近の記事

  1.  マカオ司法警察局は11月22日、違法薬物密売及び使用の疑いで香港人の女(37)を逮捕したと発表。…
  2.  マカオ・コタイ地区にある複合リゾート「リスボエタマカオ(澳門葡京人)」併設のショッピングアーケー…
  3.  在香港日本国総領事館は11月22日、同月14日に澳門日本会に対する在外公館長表彰授与式が執り行わ…
  4.  マカオ市政署(IAM)は11月21日、マカオ半島のギアの丘(松山)に位置する史跡「松山軍用隧道(…
  5.  マカオ政府衛生局(SSM)は11月22日夜、同日マカオ域内で輸入性デング熱感染を新たに1例確認し…

ピックアップ記事

  1.  マカオで統合型リゾート(IR)を運営するサンズチャイナと米国のホテル大手マリオットインターナショ…
  2.  マカオ政府は6月17日、政府がコタイ地区の南東部に位置する約9万4000平米の国有地を活用し、約…
  3.  マカオ政府旅遊局(MGTO)が国際旅客誘致策の一環として今年(2024年)1月1日から実施してい…
  4.  マカオのマカオ半島側とタイパ島を結ぶ4番目の跨海大橋となる「マカオ大橋(澳門大橋/Ponte M…
  5.  マカオの新交通システム「マカオLRT(Light Rapid Transit)」を運営するマカオ…

注目記事

  1.  豪華絢爛な大型IR(統合型リゾート)を中心としたカジノが目立つマカオだが、実は競馬、サッカー及び…
  2.  マカオ治安警察局は3月5日、東京などからマカオへ向かう航空機内で窃盗を繰り返したとして中国人(中…
  3.  日本も出場した女子バレーボールネーションズリーグ(VNL)予選第2週のマカオ大会が5月28日から…
  4.  去る12月23日夜、日本の歌手・近藤真彦さんがマカオ・コタイ地区にある統合型リゾート「MGMコタ…
  5.  日本の三菱重工業は2月29日、マカオ政府公共建設局(DSOP)から、マカオLRT(Light R…
香港でのビジネス進出や会社運営をサポート

月刊マカオ新聞

2024年12月号
(vol.138)

マカオに取材拠点を置くマカオ初、唯一の月刊日本語新聞「マカオ新聞」。ビジネスと観光、生活に役立つ現地マカオ発の最新トピックを月刊でお届けいたします。記事紹介及び閲覧はこちらへ。

ページ上部へ戻る
マカオ新聞|The Macau Shimbun